矯正治療の流れ

小児の矯正治療

小児の矯正治療はフェーズ1とフェーズ2の二段構えの進め方を行います。

フェーズ1

矯正治療の最終的な目的は、永久歯の良好な咬み合わせを確立することです。小学生のように乳歯を含む咬み合わせの場合には、すでに咬み合わせに不正のみられる部分に対して治療を行います。歯並びの乱れのために、下あごをずらさないとうまく噛めない場合には、下あごをずらさないで噛めるようにしてあげることが大切です。また、上あごと下あごのバランスに問題がある場合には、治療が手遅れとならないように、あごが成長している時期からの治療が必要となります。その後は歯の生え変わりなどを定期的に観察していきます。

フェーズ2

永久歯が生え揃った後、永久歯全体に装置を付けます。咬み合わせの完成を目指した治療です。(場合によっては、歯の抜去を伴います)

このように治療についてはフェーズ1と2の2段がまえの進め方をしていきます。

矯正治療の期間は、原則として永久歯の良い咬み合わせが完成するまでとなります。従って、矯正治療が終了するまでの期間は、患者さんによってかなり異なります。例えば小学生の患者さんでは、全身の成長発育がほぼ完了する中学生の時期まで観察を続ける必要がある場合もあります。この場合、実際に積極的に歯を動かしている期間は、1~3年ほどです。 永久歯列での本格矯正に限れば、ほとんどの場合1~2年以内となります。

 

成人の矯正治療

永久歯の咬み合わせになっている人の場合には、すぐに永久歯の咬み合わせの改善を図ります。矯正治療の期間は、ほとんどの場合1~2年以内となります。

矯正治療によって歯を動かして噛み合わせが良くなった後は、後戻りを防ぐために簡単な装置をお口の中に入れ、歯の位置を落ちつかせる期間をとります。通常、2年間ほど観察していきますが、年に数回程度のチェックですみます。

 

矯正治療の流れ

まずはご予約

電話にて事前にご予約をいただければ幸いです。

初診時カウンセリング(30~45分)

当クリニックでは、カウンセリングの充実の為、予約制となっております。
お電話もしくは受付窓口でご予約ください。初診カウンセリングは無料です。
まず歯並びに関して一番気になるところ、悩んでいること、ご希望、治療に関するご質問などお気軽にお話ください。
そして多くの治療例を参考にしていただきながら、矯正治療の必要性、適切な治療時期・方法について、カウンセリングルームにおいて個別に説明をさせていただきます。

精密検査(約120分)

お口の状態を把握し、適切な治療方針をプランニングするために、詳細な検査を行います。
レントゲン写真(頭部、顎関節、および歯列)、歯および顔の写真、歯の模型、咬合の検査、などの治療計画に必要な資料をとり、コンピューターを用いた分析を行います。症例により顎運動の検査もいたしております。

治療方針の説明

精密検査の資料をもとに分析し、詳しい治療の方法や期間の説明を行います。その上で、治療を始めるかどうか考えて下さい。

治療計画の説明(45~1時間)

検査結果から得られたデータをコンピューターにより解析し、適切な矯正治療のプランニングをわかりやすくご提示します。採取した資料の一部を利用し、コンピューターの画像処理により治療後の顔貌(横顔)予測が行われます。また、治療期間が示され、費用やお支払い方法(分割可能・クレジットカード対応)などについて安心して治療を受けていただけるよう十分な説明と話し合いの機会が設けられます。
治療費は一般的な範囲(国立大学の治療費を基準として設定しております。)ですが、お支払方法につきましても良くご相談した上で決め、治療計画書を作成いたします。 分割払い(無利子)が可能です。

矯正治療

治療計画に従い、矯正装置を装着していきます。子供の治療は1~3ヵ月に1度、大人の治療は4~6週間に1度の矯正装置の調整を行います。治療期間は症状によって異なります。装置を製作し、装着する段階では、1か月に2、3回の来院が必要なこともございます。

矯正装置の準備(45~1時間)

装置が入りますと歯が磨きにくくなりますので、衛生士による徹底的な歯磨き指導を行います。矯正治療中にお口の中を清潔に保っていただくための「正しい歯磨きの方法」を練習しながら、治療計画に添った装置を2~4回に分けて装着していきます。

歯の移動(1~2.5年)

装置をつけたら通常1ヶ月に一度くらいの通院が必要です。 この期間は治療内容に応じて異なりますが、15~30分程度の時間で装置の調節などが行われます。
当クリニックでは最新の技術により歯の効率的な移動を行い、従来に比べ治療期間を短縮いたします。

装置撤去

歯並びがきれいになった段階で、矯正装置をはずします。

矯正装置の撤去(1~1.5時間)

綺麗な歯並びになったところで、歯を移動させるのにお世話になった固定式の装置を外して歯の表面をピカピカに磨き上げます。
仕上げの資料をとり、治療の成果をしらべます。これいついては、治療後にご報告いたします。

保定

きれいな歯並びを維持するために、歯を安定させる装置リテーナーを装着していただきます。

保定(1年~)

全体的な歯の移動が終了すると、歯の「後戻り」を予防し、咬み合わせの安定を図るためにリテーナーと呼ばれる装置を使いはじめます。来院回数は数カ月ごとから1年に一度くらいに減りますが、あなたの素晴らしい歯並びと噛み合わせを安定させるために必要なお口の管理をさせていただきます。リテーナーは取り外しが可能であり、基本的に自己管理の期間になります。
歯のクリーニング、また、ご希望に応じて歯のホワイトニングを行います。

  • 顎変形症(あごの歪み、極端なうけ口や出っ歯など)の治療
    顎変形症の治療においては、外科医、顎関節専門医らとチームを組み、全体の治療計画、担当医の紹介、手術前矯正治療、手術後矯正治療を行います。
  • 顎関節症等の問題がある場合は、その程度によっては専門医に治療を依頼いたします。
  • 引っ越しや転勤の場合
    私たちは、日本矯正歯科学会、日本臨床矯正歯科医会、全米矯正歯科医協会(American Association of Orthodontists)の会員であり、日本の中だけでなく、海外においても転医の際にはスムーズに対応いたします。
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